パキスタンシガール渓谷産のエピドートインクォーツです。以前は比較的沢山出回っていてそれほど珍しい水晶ではありませんでしたが、最近はめっきり見かけなくなりました。エピドートインクォーツは世界各地で産出しています。ブラジルやマダガスカル、フランスアルプス、中国四川省辺りが有名です。エピドートが赤くなったマンガノエピドートインクォーツはアフリカ各地で産出し、ストロベリークォーツとして加工されています。パキスタンシガール渓谷産はピスタチオグリーンのエピドートで、主に表面に付いていて、一部内部にインクルしています。かの水晶の1/3はクリアなクォーツですが、残り2/3は白濁している様に見えます。この白濁はルーペで拡大して見ると、細く白い線状の角閃石と分かります。こな角閃石の鑑別はできませんが、白系の角閃石にはトレモナイトがあります。この角閃石はランダムな方向に曲がりくねって入っていて、ライトを当てると遠目にはキャッツアイ又はエンジェルラダーの様に見え、拡大して見ると一本一本が光を干渉させて二次の様に見えます。錐面には欠けも無く、巨大なレコードキーパーの一部の様な文様があります。結構楽しめる水晶です。63×37.5×31mm 88.6g#水晶#天然石#原石#パキスタン#シガール渓谷#エピドート#角閃石#キャッツアイ#エンジェルラダー